杵つき製法
オニザキは、創業当初の早い時期から、すり鉢や回転臼のような「擂(す)る」道具を使わずに、
「臼と杵」を使って「搗(つ)く」製法を採用しています。ゴマが本来持つ「コク」や「甘み」、
「しっとり感」を引き出すためにはゴマ粒の外側から、少しずつ押しつぶす必要があり、そのために選ばれた道具が臼と杵です。
家庭で扱うゴマの量では、ちょっと現実的ではない道具。これが、家庭の味を超える「ゴマ」を生み出します。
もちろん搗くだけではなく、杵の重さや臼の深さ、材質、搗く強度と時間など、微妙な組み合わせで美味しいゴマが完成します。
「臼と杵で搗く」。もちろん家庭でもできるはずです。しかし、こんな道具を使うほどの大量の
「すりごま」を家庭で作ることはないでしょう。すり鉢でも、すりこぎの動かし方次第で、
「弱い力で時間をかけて・・・」で作ることができます。しかし、何時間も擂り続けることなんか、通常ではできません。
大量の製品を作るゴマの専門メーカーだからこそ、こんな手間も惜しまずにかけられます。
「おいしいゴマをたくさんの人に食べていただきたい」という思いから始まったオニザキ、これからも、
「家庭のすりごまを超える味」を目指します。
すり鉢で擂(す)る時に、すり鉢の溝にゴマ粒を押し付けるようにしながら手早く「擂(す)る」と、 粗い皮の破片と、切られたゴマ粒「カットごま」になります。ゴマ粒は刃物でスパッと切られたような状態なので油分が滲(し) み出ることもなく、見た目にもパサついた感じになります。ゴマの硬い外皮も柔らかい中心部も、同じように砕かれますから、 ひと口食べると皮のジャリジャリ感が口に残ります。
臼と杵で搗いた「つきごま」は、滲(し)みだした油分で独特のしっとり感があり、ゴマの香ばしさのほか、ゴマ油のほのかな甘みも感じられます。 そして適度な粒感が残るため、ゴマ粒の食感も楽しむことができます。
ゴマの「香り」と「味」は杵で搗(つ)いた直後から時間の経過とともに徐々に弱くなっていきます。
つきたての「香り」と「味」をお客様のお手元までお届けするために、つきたてのゴマを素早く充填しています。
ゴマは空気や光に触れることでも、風味が弱くなっていくため、空気や光を通しにくいアルミ素材の袋を使っています。
これによりゴマの風味はお客様のお手元に届くまで損なうことはありません。
さらに、袋の中に残っている酸素を全て吸い取るために脱酸素剤を製品内に入れています。
これにより、開封するまでつきたての品質を保つことができます。
搗き工程
焙煎工程で旨味を閉じ込めたゴマは、搗くことで油分が滲み出し、独特のしっとり感や香ばしさ、 ほのかな甘みが得られます。また適度な粒感が残るため、ゴマ粒の食感も楽しめます。これがオニザキの「つきごま」です。
包装工程
搗(つ)いたゴマは、味と香りを損なわないよう、すぐに袋詰めを行います。袋は、風味の劣化を防ぐため。光も酸素も通さないアルミパックを採用しています。 最終的に袋詰めされた商品は、内容量が適量であるか、異物が混入していないか、随時、人の五感により丹念に確認しています。 こうして、手間ひまをかけて作られたつきごまが、皆様のもとへ届けられます。 ※動画中のパッケージは、現在販売中のものとデザインが異なります。