第4回 温故知心 天野 光明さん
第4回 温故知心 天野 光明さん(神奈川県在住、80歳/オニザキ歴30年)
神奈川県相模原市で精肉店を営む天野さん。特に自家製のチャーシューとメンチカツが評判で、そのおいしさはクチコミで広がり、全国から注文が入るそうです。長年、おいしい食を提供し続けている天野さんに、大切にしていることを伺いました。
★食を大切にする想いが原動力
もう何十年も続けていますが、チャーシューの仕込みは朝3時半から行っています。豚肉を紐で吊るして炭火焼きするのですが、たまに紐が切れることがあるので、目が離せません。時間的にも労力的にも大変ですが、すべてはおいしいチャーシューを作るため。また、商品を余分に作らないことも心掛けています。食べ物を大切にしたいとの思いからです。
★メンチカツが誕生したキッカケは子どもへの愛情
50年前の話ですが、野菜嫌いの子どもに野菜を食べさせたいと思い、それまで作っていたメンチカツにキャベツやニンジンを加えてみました。それが子どもに好評で。私の妻は、おいしいものはすぐ人に勧めたくなる性格なので、店でも販売することにしたのです。すると、従来から販売しているメンチカツよりも人気になってしまいました(笑)。実はオニザキのごまも、おいしかったので人に勧めたくて、取り扱いを始めました。私と妻が元気なうちは、これからもおいしい食をお客様へお届けしていきたいと思います。